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平成26年度全国新酒鑑評会に参加して in広島

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全国新酒鑑評会の受賞酒の試飲ついては毎年6月に東京で行われる日本酒フェアに参加したことはありますが、広島で行われる全国新酒鑑評会には参加したことはありませんでした。それは広島は遠いというのが一番の理由だったのですが、今年はフルネットの社長の中野繁さんに誘われて、初めて参加しました。 

僕はお酒の試飲した結果の感想を述べる自信は全くないので、この旅のことをブログに書くかどうかは悩んだのですが、初めての経験なので自分の備忘録として旅全体を簡単にまとめてみることにしました。 

今回はフルネットが企画した全国新酒鑑評会ツアー2015に参加いたしました。主な計画は次の通りです。 

5月26日火曜日 

 ・ 羽田空港10:45発ANA677で広島空港12:05着 

 ・ 空港内レストラン「かなわ」で昼食 

 ・ 貸切小型タクシーでANAクラウンホテル向かいすぐに
     大利き酒会に参加
 

 ・ 市内観光(16:00から18:00) 

 ・ 18時よりANAクラウンホテル3階で前夜祭参加。有志は
      2次会も参加
 

5月27日水曜日 

 ・ 9時に東広島運動公園体育館で行われる全国新酒鑑評会
      
に貸切バスで向かう
 

 ・ 9時30分より14時30分まで鑑評会で試飲 

 ・ 15時より西条西本町のサタケショールームで全国醸造機器
      用品展示会
見学
 

 ・ 16時半から広島市西新天地公共広場で日本酒燦々に参加 

 ・ 広島空港20:40発ANA688で羽田空港22時05分着 解散 

この旅は最初にひやりがありました。それはANA677便が広島空港に降りようとした時に、着陸態勢に入ってなかなか着地しないなと心配していたら、タッチアンドゴーに様な感じで再び上昇したのです。機内放送では着陸態勢に入った後誰かがトイレに入ったからのようです。広島空港は韓国の飛行機が着陸ミスをしたばかりなので、肝を冷やしましたが、約20分遅れで無事到着しました。一度着陸をやり直すと20分も遅れるのですね。 

ANAクラウンホテルでの大利き酒会と夜の全国新酒鑑評会前夜祭は酒商山田が開催しているもので、前半の大利き酒会は夜の前夜祭に出ている蔵と同じ蔵のお酒が飲める会ですが、食事がないのと酒のグレードがすこし落ちるけど、500円で気楽に参加できる会です。 

夜の前夜祭は大利き酒会と同じフロア、同じ蔵元で行われますが、食事付きで参加費は10800円もします。うーんちょっと高めですね。でも十分堪能できました。 

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久慈浩介さんをを囲んでの打ち上げ写真です。浩介さんはこの会の司会をされていました。

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翌日いよいよ東広島運動公園体育館で行われる全国新酒鑑評会に出発ですが、鑑評会の開始時間は10時なのですが。大勢の方が早く行って並ぶので、僕たちもホテルを早めに出て、9時には到着したのですが、すでに大勢の人が並んで待っていました。 

ここが体育館の正面玄関です。正式には製造技術研究会というのですね

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 9時の到着した時にもう既にこの建物を取り囲むように人が並んでいました。 

Dsc_0078

開演時間は10時の予定でしたが、準備ができたようで、9時半に入場が始まりました。中は確かに観覧席つきの大きな体育館でした。 

東京の全国新酒鑑評会の試飲会と広島との違いは広島では入賞以外のお酒も試飲できることす。どんなお酒が落ちたのかを一般の人が確認できる唯一の場所だと言えます。 

Dsc_0095

この写真の手前が九州地区で奥に行くほど、北の地区のお酒が並んでいます。始まったばかりは秋田、山形の東北地区に人が流れて、手前はガラガラの状態でした。また今回は金賞受賞の多かった福島県が独立の列になっていました。 

この写真はお昼ころの状態ですので、もう東北地区の人はそれほどでもなくなってきます。 

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上の写真は九州地区の試飲状況です 

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ここは東北地区の試飲状況です。ちょうどお昼ころの状況ですがそれでもまだ混んでいます。 

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試飲している状況のアップの写真ですが、時間がたつと人気のあるお酒はなくなってしまうので、その時はコップをひっくり返して、お酒のないことがわかるようにするので、わかりやすいです。東北地区のお酒は終わりのころほとんどひっくり返っていました。 

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11時から平成26年度全国新酒鑑評会の審査結果の発表と記者会見が行われましたので覗いてきました。その会場は体育館の中の部屋で行われました。 

Dsc_0094

その結果の主なところだけを僕の感想も含めて、まとめてみます。

審査方法について 

○ 予審 4月21日~23日の3日間、決審 5月12日~13日の2日間 

○ 審査委員 

    研究職員、鑑定官室職員、醸造に関する学識経験者、製造業・販売業従事者等 予審が45人、決審24人(去年より外国人も含む)。 予審と決審の両方に出る人は酒類総合研究所の品質安全性研究本部長だけなのです

そうなると、どうしても予審の選定と決審の選定が違ってくるのは仕方がないけど、良いのかな?決審選考レベルが高いのであれば、予選で落選した中でいいものもある可能性が出てきます

○ 審査方法 

 ・ 予審 入賞か否かを選定する 

  香りは品質、華やかさ、吟醸香、木香・香辛料香、麹甘焦香、移り香、脂肪・酸臭についてチェック。味は品質、濃淡、後味・軽快さ、刺激味・きめ、味の特徴、不調和感についてチェック。最後に総合評価を5段階評価する。 

 ・ 決審 予審で決定したものから金賞を選定する 

  総合評価を入賞以外を3段階(香味の調和、品格、飲料特性を特に良好、良好、それ以外が入賞外)で表記し、入賞外は理由を書く。意外と簡単なものですね。基準だけをみると予審のほうが厳しいチェックをしている気がしますが。

  なお審査にあたっては、香りの影響を少なくするため、カプロン酸エチルの濃度順でいくつかのグループ分けをして、審査をしているようである。昔は酸の強さで分類したこともあったそうです。 

○ 審査結果  

 ・ 全出品数 852、入賞数 415、金賞受賞数222 

 ・ 東北地区の仙台局だけで金賞受賞が77点と全体の35%
      
を占める
 

 ・ もっとも金賞受賞が多かった県は福島県で24点であった 

 ・ 出品数に対する入賞受賞率が一番高かったのは宮城県
      で87%
であった
 

 ・ 出品数に対する金賞受賞率は1位が福島県で62%、2位
      は山形県で60%であった

 ・ 入賞数に対する金賞受賞率が高かったのは栃木県で100%でした 

○ 主な質疑内容 

 ・ 今年度の酒質の傾向について

    カプロン酸エチル濃度 7.8ppm、去年は7.3

    グルコース濃度   2.16 去年は2.27

    日本酒度       2.27 去年は2.68

    酸度          1.3  去年は不明

 全体的にはカプロン酸の濃度は高く、甘めの傾向があるが今年が特にその傾向が強いわけでもなさそうです

 ・ 出品酒の保管について

 研究所の酒母室で12℃で保管しているが、10℃以下にするには設備改善が必要なので実施できるかどうかは不明である

 ・ 純米酒について

 純米酒の受賞率はまだ解析中で不明だそうです。僕がもらった試料から計算すると(間違いがあるかもしれません)純米酒の出品数は120で入賞は32件でしたから入賞率は低いようです。金賞の受賞数はかなり低く12件ですが、そのうち秋田県が4件と頑張っていました。

 ・ 山田錦以外のお米について

 研究所の発表はありませんでしたが、僕が調べた結果です。山田錦以外のお米の使用数は135件ですから出品数の15.8%でした。そのうち入賞したのは53件で入賞率が少し悪いようです。

山田錦以外の米を一番多く使ったのが新潟県の越淡麗で25件広島の千本錦15件長野県の美山錦11件でした。

新しいお米で金賞を取ったのは大雪の蔵の彗星、南部美人の結の香、新政の美郷錦、白瀧の秋田酒こまち、廣戸川と自然郷の夢の香、大那の吟のさと、澤姫のひとごこち、ぐらいでしょうか

以上で結果報告について終わりますが、研究所の人はもっと研究して報告してもらいたいものです

僕が参考にしたデータはここに載っています

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最後にこの会場で見つけたスナップ写真のを見せします。会場がオープンした時に東北地区の写真を撮っている夢心の東海林さん 

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もうひとつ佐賀県の蔵元さんたちが話し合っている様子を見つけましたので、パチりです。大勢の蔵元さんが来ているのですね

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2時半にこの会場を後にして西条西本町のサタケショールームで全国醸造機器用品展示会に行って見学して来ました。 

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その会場となったサタケ株式会社の本社の建物です。この奥にショールームがあり、そこで全国醸造機器用品がされていました。展示品のご紹介は別途ブログで紹介します。 

ここに4時ごろまでいて、最終のイベントの日本酒燦々に行きました。会場は広島市の広島パルコ前にあるアリスガーデンで行われましたが、20m四方の公園らしきの中でいくつかのテントが張られ、屋台のつまみを食べながら日本酒を飲む会でした。これは大和屋酒舗がやっているイベントですが、狭くて混んでいて落ち着かず大変でしたが、結構楽しかったです。ここを写真を撮ったはずなのですが、残っていませんでした。残念・・・・・・ 

ここを後にして予定どおり広島空港20:40発ANA688で羽田空港に向かうことができました。ちょっと疲れましたが楽しい2日間でした。 

この計画をして最後まで案内していただきました中野繁さんにお礼を申し上げます。

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